観るもの
・・・・といえば。
観賞する、鑑賞する・・・などと言いますな。
映画に関しては、まぁ好きなんですがまんべんなく、というほどでもない。
この作品好きだな〜〜というのはけっこうありますが、監督がどうだ、とか撮影の技術が・・とか「それほど」詳しいわけでもないです。
どっちかと言うと「世代」的なモノに魅かれているのかな?
あの頃観た、あの時に観た・・・とかそういう、自分の記憶との合成感覚・・・?
ということは、モノゴコロついたころからけっこう観てはいるんでしょうな。
映画館にも行き易かった・・・
昭和の末頃、(20代前半(笑)にレンタルビデオ店でアルバイトしていた というグッドな環境・・・
そしてそして、いわゆる美術芸術関係については・・・・
家族親戚には、こう、飛び抜けてどうこう、という人材もおりませんし(音楽ばっかりなんです実は)自分自身も「一応、習ってみようとした事はある」くらいの接触で。
学校の図画工作、どっちかというと工作の方に熱心だったような。
「絵が上手だね」と褒められた記憶は一切ございません。
ただ、20代から生業として就いたのが何故かデザイン業務を含む印刷製版出版などなど関係。
当時としては「特殊技能」と呼ばれた「写真植字機」を操る勉強が出来たことで知識もつき、他業務に伴ってデザイン技法やら配色やらレイアウトやら・・・ひととおりは文字通り「叩き込んだ」のですね。
そのあたりからきっと「興味が向いた」とでも言うのでしょうか、バブリーな世の中のおかげもあって、身近に有名な絵画やら何やらがどわーっとやってきて、東京のそこら中で「世界の名画」や「有名な造形作品」が観られる時期があったのでした。
「有名だから観に行く」という感覚に近かったとも思いますが(笑)
今となっては その頃に観ておいて良かったな〜・・・というブツも多々あるんでしょうな。(よう知らんけどw
その後、生活そのものの忙しさやら何やらかんやら・・・で すっかり「ナマで観に行く」機会も減ってしまっていたんですが、別の筋から知り合いになった人から、出展のお知らせやらお誘いやらをいただき観に行くようになり、そこからまた横に広がって興味が寄っていったり、「読み物」の原画展などに出向いたり。
銀座のギャラリーにまでちょいちょい足を運ぶようになるとは Σ (´Д`ノ)ノ
自分でもちょっと「へー」って感心してるんですが、「写真」についてはじーわじーわと続けていたので、「入り口」は開いていたのかも知れません。
(それにしちゃあ「写真展」にはあまり行きませんが(笑)
んで、一昨年くらいからチラチラ観に行くようになったのが、いわゆる「像」モノ。
実は、近所にもそこそこ有名な方がおられたりします。
玄奘三蔵法師像ですな。
他にも公園の方に行くと・・・ちらちら何かしら、あったりもするんですが(笑)
コレはずいぶん前から見慣れているので。
(でも、いいお顔でしょ?(笑)
去年の年末に国立博物館の特別展で興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」てのがありまして。
これが凄い見応えがあって、もともと「運慶・快慶」くらいは知識で知ってましたけれど・・・なかなか面白いなぁ・・・というのと、眺めていると妙に無心であることに気付いたのでした。
続いて同じく国立博物館の特別展は
仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝- という、これまた興味をそそる仏像さんがどっさり展示されたわけでして。
その中でも 大阪は道明寺よりお越しの 国宝「十一面観音菩薩立像」にパカーン!と参っちゃったのであります。
なにしろメモ書いてる右手が震えてましたから(笑)
この特別展では後期展示でやっぱり国宝の「千手観音菩薩座像」本当に手が1,041本造られているという極めつけの像も鎮座し、もうひれ伏すしかない・・・・という感想。
もっともっとシンプルな像にしても、造られている仕組みや材質、塗りや装飾品などなど、「そそる」要素がバッチリ揃ってるんですよね・・・
それ以上に「表情」「からだつき」に、なにか・・・感じるものがある、ような・・気がしてるだけかも知れませんが(笑)
そして、宗教的にどうこう、自分自身のスピリチュアルとかそういう方向からの「寄り」ではないんですよね・・・宗教観、とはちょっと離れている感覚。
言わば「タモリ倶楽部」っぽい感覚・・・とでも言いましょうか(笑)
で、勉強して覚えはじめると、手を出すわけです、このオッサンは。
こーゆーモノに! (ノ∀`)
これは「四天王」
帝釈天の東西南北を守護する「天部」の部下達ですな。
海洋堂のガチャガチャで引き当てた像を、タミヤのアクリル展示ケースに収めてみました。
(帝釈天は像の代わりに写真を配置して護らせてます(笑)
・・・他にも、いくつかゲットしてるんですが(笑)
超有名な「阿修羅像」ですな・・・
これも全長10cmくらい、ですが・・・やっぱり存在感パネェっす。
先ほどの「帝釈天+四天王」にとっては「仇敵」ですので(こういう勉強がまた面白い)
現在は像のみならず・・の「つながる日本美術 名作誕生」が開催中。
日本画、油彩、他モロモロも見応えたっぷり!
像は、最古と言われる薬師如来像や、普賢菩薩騎象像の麗しさにぐぐ〜っと。
うん、観てる間はなーんにも考えてない(笑)
そんな自分自身が「面白いなぁ〜」と笑いつつ、館の庭の壮大な大木(ユリノキ)や(イチョウ)やら(アケボノスギ)にも挨拶して・・・満足満足。
・・・購入した図録などから、また学習して知識欲、探求欲に応えねば。_φ(・_・